日々は去るもの過ぎるもの。

だから書き留めてみるのだ。

フラメンコはすてき。

ご縁があって、スペイン舞踏の舞台を観てきました。

フラメンコ公演・フラメンココンサート ライブ

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スペイン舞踏、代表的なものはフラメンコと呼ばれる舞踏ですが、本当に情熱的。衣装もひらひらと動きに映える、かといってレーシィ過ぎない、とても流麗なラインのものが多く、また、色が鮮やかな組み合わせではっとします。
静と動の対比が激しく、指先まで所作がうつくしい姿は圧巻。また、激しく踊らないまでも、出てくる村娘たちのきゃっきゃとした表現の動きや表情は可愛らしくてきゅんとしました。

若く無邪気な様子をしめす、ドットやポイントのある愛らしい衣装と、反して階級の高いお嬢様たちの身につける、無地だけれど鮮やかな原色の組み合わせとマーメイドラインのような衣装との対比もまた素敵で嘆息。

トーリーは、まさに、「愛に生きて愛に死す」。
1人の女性が、息子と母を捨てて愛に生きようとしたものの、全てを投げ打ってついて行った相手は愛も女性をも裏切って、新しい村で新しい出逢いをし、あろうことか結婚までしてしまいます。
病に冒され、幾ばくもない余命の中、彼女は苦しみながらも愛に殉じ、そして最期、自分が置いてきた息子に似た、母を失くして泣いている少年を抱きしめながら、徐に息を引き取ります。まさに、情熱の国の物語、といった感じ。

けれどその熱や愛を訴える舞踏の動きは、同じ1人の身体なのにも関わらず、時には硬く鈍く、しかし重厚で、また時には羽の如く軽やかで、表現というものの強さと美しさがこれほど幅広くヒトの体で生み出されることに、驚嘆せずにはいられませんでした。

素敵な機会をくださった方に、心からのお礼を記しつつ、またぜひ観に行こうと決めた次第です。うっとりしたー!