日々は去るもの過ぎるもの。

だから書き留めてみるのだ。

クラウドの根底思想は、可変である、ということ。

引き続き、読んでいます。

komali.hateblo.jp

 

はじめに、クラウドの歴史部分の基礎を学ぶ章が。

ここで驚いたのは、クラウドという概念は1961年からあったということです。
概念の歴史は本書に詳しいので省略するとして、Azureというクラウドサービスの設計の土台の思想には、
『開発エンジニアが、本来専念すべき部分に集中できるインフラ環境を整える』
ところにある、ということが繰り返し語られています。

技術的なスキルや知識を全く持たない自分ですが、従事してきた仕事の中で触れるサービスは、同じ企業内で競合サービスが存在していて、なおかつそれが補助しあうのではなく、被食しあっていたりする形をよく見かけました。その歪を正そうとするうちに、本来のサービス設計からどんどんズレていき、お客様から矛盾を指摘される度に苦慮したものです。

Microsoftサービスの勉強を始めたばかりの素人ですが、素直にすごいな、と思うのは、
『エンジニアを楽に』『メジャーユーザを楽に』
の設計思想からブレずにいるところ。

歴史の深い大企業という、現時点の立場から見れば、それが可能なだけの組織だということは最もなのですが、ここに来るまでは、そのブレのなさが支えているのだな、ということを感じるようになりました。
技術の流行に合わせるだけではなくて、根本の思想がすでに、エンジニアを中心とした、ワークスタイルの望ましい変化をゴールに置いているのでしょうか。

 

つまりワークスタイルが変わるということ。

読んでいます。

Windows Azure エンタープライズクラウドコンピューティング 実践ガイド

 

Windows Azure エンタープライズクラウドコンピューティング 実践ガイド
 

 

エンタープライズ、と呼ばれるいわゆる企業向けシステムにおいて、まず最も求められること。
それは過去から築いた資産としてのデータの、永続保持。

これを可能にしてゆくシステムとして、クラウドコンピューティングという概念があります。

この、クラウドコンピューティングの代表例として、WindowsAzureについて学ぶことを目的としたガイドです。

  • 汎用的な技術を用いた開発(環境依存の開発とならない)
  • 環境の伸縮性(リソースの増減が可変)
  • 機密性

を保ち、なおかつOSやアプリケーション、ハードウエアの【メーカや事業者の垣根を越えた】運用が可能になる、というクラウドの大きなメリットが挙げられています。

このメリットは、イコールとしてエンジニアに何をもたらすかと言えば、工数の削減や、勤務場所の固定化からの解放につながる、すなわちワークスタイルの変化というものをもたらします。

この概念の理解と、もたらされる恩恵を前提とした思考、定義付けを学んでゆく予定で、こつこつ読み解いています。