日々は去るもの過ぎるもの。

だから書き留めてみるのだ。

お相撲観戦に行ってきた。

友人の友人が、いわゆるタニマチさんのところのお嬢さんだったというご縁で、この数年のうちに2,3度、とあるお部屋の朝稽古を見学しにいく機会がありました。

小さな頃は、祖父母の観ているTVを、何が面白いのかなあと思っていたものですが、やはり何度か触れて身近になり、親方やお部屋の子たちのファン心が芽生えると、本場所を観に行きたくなってきますね。

幸い周りにお相撲好きな友人がおり、また、前述の友人のご縁もあって、ありがたいことに枡席のご招待を受けたり、当選した椅子席を分けてもらったりして、観覧すること数度に至り、とうとう本日は友人たちと、朝の6時から当日券購入のために並ぶことに。自分自身で購入から観覧までするのは初めてです。

待ち合わせの末、06:10頃に国技館に到着。その時点で大分並んでいました。子ども連れから、年配の方まで。ご家族で交代している方も居ました。わたしたちの前は、40代前半のアメリカ人男性で、日本語が流暢な彼が途中気さくに話しかけてきてくれたので、友人たちと4人で話が弾み、08:00のチケット購入まではあっという間でした。彼は友人が弟子入り中のようで、いままでには100回くらい観に来たとのこと。私たちより、圧倒的に詳しい様子でした。

英語と日本語でチケット購入ルールを説明するスタッフの方は、わざわざ彼の姿を見つけて、英語で再度説明したほうがよいかと問うていましたが、彼は笑って日本語で応じた後、わたしたちに、
「日本語堪能じゃなくて、英語で話してほしかった頃はこんなサービスなかったよ。今になって、ぜんぜん通訳必要なくなってから、やたら英語で話しかけられるようになったよ」「僕を見てお菓子をくれたりする日本人の方々も多くて、それはありがたいのだけれど、今年はやたら皆んな、くれてから、『おもてなし』って言うの、おもてなしはもうお腹いっぱい」
と茶目っ気たっぷりなコメント。なかなかニヒルで、けれど憎めない、日本が大好きなんだなあとわかる笑顔で、とても良い時間を過ごした気がします。

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購入後は、08:35から始まる取組を観覧。
ご縁あったとあるお部屋の若い子たちの取組を見守り、大相撲協会のLINE特典のクリアファイルを貰いに並んだり、地下の大広間でちゃんこを食したり、ひよの山焼き(たい焼きのような、クリームお焼き)を摘んだり売店を眺めたりしつつ、1日国技館の中で過ごしました。

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たまたま、友人のご縁繋がりで知り合った方も観覧にいらしていて、枡席にも交代に30分くらいずつお邪魔させていただくという幸運も。
18:00までめいっぱい楽しんで帰宅しました。

お相撲も寄席も、入ってしまえばチケットで自由に出入りしつつ、食事をしたり飲酒をしたりしつつ1日、あるいは半日のんびり楽しめる娯楽で、わたしのようなぼんやりには合っているような気がします。
ご贔屓ができるとますます楽しくなり、本日は早速、朝のアメリカンなお兄さんとも意気投合した話題である、「大相撲アプリ」の有料登録もしてみました。前々から気になりつつ、無料で楽しんでいたのですが、場所の間だけでも有料で使ってみようかなと思います。このアプリ、取組の動画が観られたり、ご贔屓の力士さんやお部屋の登録をしておくと、取組や結果のプッシュ通知をしてくれたりとかなり面白い、ドワンゴさんの力作アプリです。有料登録が、『タニマチになる』というのも粋で、気にいっています。

物事を知る機会さえあれば、興味の有無もわかるし、いままで関心が無くても、親しみを持つと何故か興味がわいたりします。どちらかというとインドアで、引きこもり体質のわたしが、この数年やたらと外に出かけて活動しているのは珍しいことなのですが、すこしずつ世界のいろんな部分をつまみぐいしながら、いろんなアンテナを立てられるようになってきたなー、と思います。アンテナは立てすぎても疲弊してしまいますが、その都度良い出会いもあったりして、思い出を増やすつもりなだけのゆる〜い気持ちで、今年ものんびり、いろいろな経験値を積んでみたいものです。

椅子席の当日券は、早朝から並ぶ必要はありますが、2,200円で観覧できます。午前中の空いているうちは、前方の空き席が多くて見晴らしも良いです。
わたしたちは06:10着で整理券は101番でした。1人1枚で、複数枚は買えないので、割り込みも出来ません。早朝から場所の空気を楽しむにはもってこいかも。また、折を見てふらっと観てこようと思います。

単なる感想文的な日記ですが、今年はこうして、こつこつ継続も目標にしたいものです。